「自由」と「有力感という名の自己信頼」を求めて:自己対話試論

こんにちは。

やはり「自分への質問は、自分がするしかない」と思いました。

どんなサービスでも「自分が自分にする質問こと」はできないのではないかと思います。

AI自動化は、2019年の時点ではまだ難しいかもしれません。

 

 

質問。

自分はどうして「旅」が好きなのか?

 

今回はこれをもとに自己対話してみます。

以下は、そのプロセスの記録です。

 

    目次

  1. 午後11時。帰宅電車から始まる対話
  2. 自己対話の方法。「問う」「答える」「ストーリーにする」
  3. 問う。目が痛くなるほど明るいところで
  4. 答える。無所属感/自由感覚/無力感/自分を知る/移動感覚
  5. ストーリーにする。「自由」と「有力感という名の自己信頼」を求めて
  6. ひとり密かに、暗闇の中のまぶしい電車の椅子に座りながら

 

 

1.午後11時。帰宅電車から始まる対話

金曜日、午後11時の帰宅電車の椅子にぼくは座っています。

目の前に座るサラリーマンは2人とも眠っています。今日も疲れたのでしょう。
1人はくたくたに体を揺らしながら寝ています。
もう1人は途中で目を覚まし、じっと窓の外を眺めています。

ぼくの隣のサラリーマンはスマホで漫才師の動画を見て、少し笑っています。

ここが、普段ぼくがいる場所。
ここから始まります。

ノートを広げ、フリクション(0.38黒)でゴリゴリ文字を刻み始めました。

 

 

2.自己対話の方法。「問う」「答える」「ストーリーにする」

3つのプロセスで対話を構成します。

それは

「問う」
「答える」
「ストーリーにする」

各工程でさらに3つに工程を通過します。

============
①問う
①-1.問いを作る
①-2.問いをシンプルに修正していく
①-3.問う

②答える
②-1.思いつくことを書きだす
②-2.グルーピングする
②-3.要約する

③ストーリーにする
③-1.意味(社会性)と価値(人間性)を付与する
③-2.バックグラウンドを想起する
③-3.ストーリーにする(未来の立場から意味と価値を付与する)
============

 

 

3.問う。目が痛くなるほど明るいところで

①-1.問いを作る
思いつくままに問いを作ります。

自分はどうして「旅」が好きなのか?

 

 

①-2.問いをシンプルに修正していく
「自分はどうして「旅」が好きなのか?」という文章の中からいらない語彙を探します。

自己対話といっているので「自分は」はいりません。
「好き」という一般的な単語を使うより、もっと「潜在的で衝動的」な感じを表現したいと思いました。
そして、もっとシンプルな形にしたい。

以上を加味して、

「旅」に惹かれる理由は?

という問いにしました。

 

 

①-3.問う
「旅」に惹かれる理由は?
と自分に問いかけます。

暗闇の中を進む車内。
目が痛くなるほど明るいところで。

 

 

4.答える。無所属感/自由感覚/無力感/自分を知る/移動感覚

②-1.思いつくことを書きだす
いわゆるブレインストーミング。
以下はそれをリストアップしたものです。

ひとりになれるから
自分のみで、すべてを見ることができるから
リセット感覚
知らない場所に身を置く感覚
知らない町の知らない人々の表情、歩き方、話し方を見ることが好き
自分の判断のいい加減さを知ること
自分の好みがダイレクトにわかる
絵が描きやすい
文章が書きやすい
生きているという実感を感じやすい
どこに行くか、よりも、行っている途中の「移動感覚」が好き
無所属感
何者でもない者になれる
大きなテーマを考えやすい→「人間とは何か?」「命の意味とは?」「地球とは?」
世界把握
一種の死後の世界の感覚
「推量」の数と量が急激に上がる
無力感
無知感
不可能感
「意味」と「価値」の大いなる不一致の間にいる感覚

 

 

②-2.グルーピングする
思いついたことを属性別に分類(グルーピング)します。
するとこうなります。

・無所属感(個人と社会)
ひとりになれるから
一種の死後の世界の感覚
「意味」と「価値」の大いなる不一致の間にいる感

・自由感覚
絵が描きやすい
文章が書きやすい
生きているという実感を感じやすい
無所属感
何者でもない者になれる
大きなテーマを考えやすい→「人間とは何か?」「命の意味とは?」「地球とは?」
世界把握

・無力/無知感/不可能感
無知領域の瞬間的な拡大
部分的な機能不全になること
知らない場所に身を置く感覚
知らない町の知らない人々の表情、歩き方、話し方を見ることが好き

・自分を知る
「推量」の数と量が急激に上がる
自分の判断のいい加減さを知ること
分の好みがダイレクトにわかる
自分のみで、すべてを見ることができるから

・移動感覚
辿り着いた後よりも、途中の移動状態が好き

 

 

②-3.要約する
要するにどういうことか。
できるだけ自分が腑に落ちる言い方で説明します。
そのあとに、わかりやすく。

つまり、
ぼくは「旅」に惹かれている。
それは以下の体験をもたらしてくれるから。

 

①無所属感(個人と社会の対立構造からの離脱)
②自由感覚(帰属の消失のによる自己が立ち上がる感覚)
③無力/無知感/不可能感(無知領域の瞬間的な拡大と、それによる世界の再定義の感覚)
④自分を知る (「推量」の数と量が急激に上がるため)
⑤移動感覚(非固定状態への安心感)

 

そして、ぼくはおおむね以上の感覚を自然に求めているから。

 

 

5.ストーリーにする。「自由」と「有力感という名の自己信頼」を求めて

要約文は、分かりにくいかもしれません。
ここから、単純な「点としての理由」を「線→面→立体というストーリー」に変更していきます。

点を線にするには

時間(記憶の編集機能)
空間(五感の総体)

が大前提の要素(地球的条件)として必要になってきます。

そして次の要素(人類世界的条件)として

意味(社会性)
価値(人間性)

が必要です。

つまり

時間(記憶の編集機能) > 意味(社会性)
空間(五感の総体)   > 価値(人間性)

という関係です。

 

 

③-1.意味(社会性)と価値(人間性)を付与する
意味(社会性)
言い換えると「横軸」。

価値(人間性)
言い換えると「縦軸」。

ぼくに当てはめると、

意味:過適応・状況依存・恒常的非常事態・バーンアウト・自己疎外・不信・記憶消去・ディスカウント・言語障害
価値:書くこと・描くこと・容赦・信頼・再統合・意志・未来想起

意味は社会的な属性を表し、価値は個人の情熱を引き出す行為を指します。

 

 

 

 

③-3.ストーリーにする(未来の立場から意味と価値を付与する)
この工程がもっとも難しく感じます。
だからあえて、一言で言い切ってみる。
自分の未来の立場から。

 

ぼくは〇〇だった。(過去)
そして本当は○○を求めている。(未来)
だからぼくは「旅」に惹かれ続けている。(現在)

 

 

というように。
さあ。

 

 

ぼくはかつて、自分をみくびっていた。何もできない弱い者なんだと。
そして本当は「自由」と「有力感という名の自己信頼」を求めている。
だからぼくは「旅」に惹かれ続けている。

少なくとも今までは、旅にいる間だけは「自由」と「有力感という名の自己信頼」を感じることができたから。

 

 

6.ひとり密かに、暗闇の中のまぶしい電車の椅子に座りながら

ではこれからのぼくにとって「旅」の意味と価値は変わってくるのではないですか?

おのずと次の設問が生まれます。

 

ぼくは引き続き、自分自身に近づこうと試みます。
ひとり密かに、暗闇の中のまぶしい電車の椅子に座りながら。