本の要約 -「自分で考える力」の授業- (狩野みき著)

対象の理解度確認

1.書く:「対象」の理解度をノートに書く
 →理解していること
 →理解していないこと

2.調べる:理解できていないことを解決するために調べる
 →本/雑誌/WEB/街/友人/知人

3.作る:自分の意見を持つ

理解を深める

1.5歳児に説明するつもりで話す

2.カタカナ語の意味を意識する

3.英語に訳してみる

4.チェックシートで理解していること・していないことを全て書き出す
 →チェックシートを作成
  →理解していることをリストアップ
  →理解していないことをリストアップ

5.5W1Hでツッコミを入れる
 →who:
 →what:
 →when:
 →where:
 →why:
 →how:

6.信号色マーカーで文章理解度チェック(自分に正直になる)

7.急に意見を求められたら「良い質問」をする
 1.いつ・どこで・誰が・何を・どのように
 2.何のために?なぜそういえるのか?
 3.情報にツッコミをいれる
 4.必然性を問う
 5.データの妥当性・正当性を問う
 6.曖昧な言葉をチェック
 7.似て非なるものを引き合いに出す
 8.物事の両面(メリット・デメリット)を認識する
 9.きっかけ、起源について尋ねる
 10.なぜ「今」なのか?を問う
 11.長期的展望について聞く
 12.インタビュアーになったつもりで、背景を尋ねる

視点を増やし、発想を広げる

3-1.スルーできない人になりきって考える
  1.なりきる人を決める
   1.利害関係のある人(社長、部長、妻、子ども)
   2.生活を良くしてくれそう、と期待を持つ人(一般人
   3.直接関係ある当事者(同じ部署、ライバル社)
  2.「その人が一番手に入れたいものは何か?」を考える
  3.もう一度自分の視点に戻ってみる

3-2.部外者のフレッシュな視点で、違った角度の見え方を手に入れる
  1.風刺漫画化の意地悪な視点
  2.人類学者のスケールで

3-3.人弁証法(自分の考えに、いちいち反対するもう一人の自分をつくる)
   ノートに「非自分の立場の意見」を書き出す

3-4.ツッコミリストで見直す
  1.まずリストアップ
  2.正当な根拠がないものをリストからはずす→根拠は事実レベルまで落とし込む
  3.残ったツッコミが「事実」か「意見」か検証する
  4.データの信頼性を確かめる

3-5.飛躍する「一人ブレスト」
  1.何か意見を持ったら「本当にそう?」と日常的に自分に問いかける
  2.とにかくノートにアイデアを書きつくす
  3.自分以外の視点から考える(境遇や性格が似ていない人)
  4.どんなアイデアも、とりあえず、ちょっと修正し、検討する

 未来のシナリオで、現実的な選択肢を手に入れ

1.実現したシナリオを書く(+-両方のシナリオ)

2.+-両方のシナリオへの対策

3.各対策の実行可能性

4.緊急性の確認(今しておく必要があるのか?)

5.必然性の確認(実行しないと本当に困る?→本当の目的は?→それ以外の手段は何?)

6.そろった案を比較→最も目的果たせそう/現実的なものを選択

7.「完全根拠リスト(A4一枚)」で再度「根拠」について考える
 1.基本姿勢
 2.賛成/反対の根拠
 3.提案or補足
 4.3の根拠
 5.ネック(自分の反対姿勢の根拠)

8.「何か他の根拠はないか?」根拠をもう一度洗いざらい出す
 1.一人ブレスト
 2.事実と意見を区別→意見を事実まで掘り下げる
 3.「暗黙の前提」がないか?

9.「暗黙の前提」を見抜く方法
 1.意見を「根拠部分a」と「結論部分c」に分ける
 2.相互ロジック間の矛盾をチェック
 3.矛盾があれば、「暗黙の前提b」を探す
 4.その「暗黙の前提b」の根拠を考えるa→b(正しくないかもしれない)→c   

10.再び「目的は何か?」を問う(脱「木を見て森を見ず状態」)

11.じっくり「完全根拠リスト(完全版)」を眺め、最終チェック
 0.目的(この商品をなぜ世に出すのか?)→1つに絞る(赤字で大きく) 
   1.基本姿勢
 2.賛成/反対の根拠
 3.提案or補足
 4.3の根拠
 5.ネック(自分の反対姿勢の根拠)
  →ざっくりとした答えを出す

  より良い決断をするための思考プロセス(A4一枚)

1.決断しかねている行動を肯定文で書く

2.目的の明確化(○~のため:目的→未来 ×~だから:理由→現在/過去)
 1.目的を一つに絞り込む(複数の欲望が重なったプロジェクトは成功しない)
 2.自分に嘘をつかない(明確かつ正直:何のためにこの行動を起こしたい?)
  ・自分の実力を発揮させるため→今の職場でもできなくはない
  ・社会貢献のため→本当にそれだけ?きれいごと?
  ・妻を喜ばせるため→もっとお金を稼ぐため

3.目的達成のための手段を書き出す
 1.頭を柔軟にして、考えられる限りの選択肢を書く

4. 3のそれぞれが実現したシナリオを書く(+-両方)

5. 各シナリオの実行可能性をチェック、絞り込む 

6.自分に最も合っている手段を、最終的には「好み」で決める

  最終チェック

・その意見が正しいか?(対他対自)    
・その根拠は根拠になっているか?     
・視点の多さを確保する     
・事実と意見を区別する   
・良い質問の多くは「キツイ質問」

 2015/09/12
「自分で考える力」の授業 著:狩野みき(日本実業出版社)