京都市に引っ越し、リノベーションを始める
2008年、長期滞在したアルゼンチンから帰ってきた僕は、京都市に住み始めました。
それは、京都市左京区にあるスパニッシュコロニアル調の洋館。
1階の南側にある6畳の部屋。
ホームセンターでリノベーション道具を購入。
・つなぎ
・軍手
・作業用の靴
・一斗缶の白のペンキ
・ブルーシート
・刷毛
・ローラー
・電動ノコギリ
・カナヅチ
・ビス
・水平器
・構造用合板
・マスキングテープ
・ヤスリ
僕は、一人でリフォームを始めました。
アルゼンチンに行く前に、約1年ほどリノベーションの仕事をしていたからです。
当時は、飲食店で働いていたので、仕事のが終わった後、夜に一人で音を立てないように作業をする日々が続きました。
約1年かけて少しづつ。
その後も、いろいろ作り続けました。
リノベーションした部屋で調理し、生活を始める
飲食業界に入ったばかりの頃、休日に調理の練習をした時の風景。メモを書き直しながら、お店のレシピをもとに何度も調理を繰り返しました。
ぼくが好きな「土井善晴」さんの調理本のレシピを見ながら。
グラスストッカーも自分で作りました。無印良品のグラスが好きでした。
古い洋館の1階、6畳1間。
天井・壁・シンク周りを白く塗り、棚・机を部屋に合わせて作りました。
窓の向こうには庭が広がっていました。
そこには、柿の木が1本ありました。
壁は、業者に電話して購入した一斗缶の白いペンキを使って塗りました。
深夜、冷気が入る窓を全開にしながら。
そして、小さな部屋に大きな机を置きました。
同じ職場のお母さんに作ってもらったリース。
それは今も感情に残る、芸術性を多く含むものでした。
室内の風景。
小さい部屋だったけれどとても好きな空間でした。
机・本棚・壁掛け棚・入り口左の靴棚、全て作りました。
部屋も全て白いペンキで塗りました。
シンクが小さく、低く、狭いのは難点でしたが、居心地の良い場所にすることに徹しました。
隙間風だらけの築100年以上の洋館。
でも、まるでおばあちゃんのように温もりを感じる場所でした。
6畳にはふさわしくないほどの、とても大きな机を使っていました。
中庭の風景。
その洋館で出会った人たちはみな、風化することのないものを日常生活の中に求めているようでした。