今回は自己対話の記録です。
自分はどうして旅が好きなのか?
以下は結論です。
- ぼくはかつて、自分を低く見ていた。
- そして本当は「自由」と「自己信頼感」を求めている。
- だからぼくは「旅」に惹かれ続けている。
午後11時。帰宅電車の椅子から始まる対話
金曜日、午後11時の帰宅電車の椅子にぼくは座っています。
目の前に座るサラリーマンは2人とも眠っています。今日も疲れたのでしょう。
1人はくたくたに体を揺らしながら寝ています。
もう1人は途中で目を覚まし、じっと窓の外を眺めています。
ぼくの隣のサラリーマンはスマホで漫才師の動画を見て、少し笑っています。
ここが、普段ぼくがいる場所。
ここから始まります。
ノートを広げ、フリクション(0.38黒)で文字を刻み始めました。
自己対話の方法。「問う」「答える」「ストーリーにする」
3つのプロセスで対話を構成します。
それは
- 問う
- 答える
- ストーリーにする
各工程でさらに3つに工程を通過します。
問う
問いを作る
問いをシンプルに修正していく
問う答える
思いつくことを書きだす
グルーピングする
要約するストーリーにする
意味(社会性)と価値(人間性)を付与する
バックグラウンドを想起する
ストーリーにする(未来の立場から意味と価値を付与する)
思いつくままに問いを作る
問いを作る
思いつくままに問いを作ります。
自分はどうして旅が好きなのか?
問いをシンプルに修正していく
「自分はどうして旅が好きなのか?」という文章の中からいらない語彙を探します。
自己対話といっているので「自分は」はいりません。
「好き」という一般的な単語を使うより、もっと「潜在的で衝動的」な感じを表現したいと思いました。
そして、もっとシンプルな形にしたい。
以上を加味して、
「旅」に惹かれる理由は?
という問いにしました。
問う
「旅」に惹かれる理由は?
と自分に問いかけます。
暗闇の中を進む車内。
目が痛くなるほど明るいところで。
答える。無所属感/自由感覚/無力感/自分を知る/移動感覚
思いつくことを書きだす
いわゆるブレインストーミング。
以下はそれをリストアップしたものです。
ひとりになれるから
自分のみで、すべてを見ることができるから
リセット感覚
知らない場所に身を置く感覚
知らない町の知らない人々の表情、歩き方、話し方を見ることが好き
自分の判断のいい加減さを知ること
自分の好みがダイレクトにわかる
絵が描きやすい
文章が書きやすい
生きているという実感を感じやすい
どこに行くか、よりも、行っている途中の「移動感覚」が好き
無所属感
何者でもない者になれる
大きなテーマを考えやすい→「人間とは何か?」「命の意味とは?」「地球とは?」
世界把握
一種の死後の世界の感覚
「推量」の数と量が急激に上がる
無力感
無知感
不可能感
「意味」と「価値」の大いなる不一致の間にいる感覚
グルーピングする
思いついたことを属性別に分類(グルーピング)します。
するとこうなります。
無所属感(個人と社会)
ひとりになれるから
一種の死後の世界の感覚
「意味」と「価値」の大いなる不一致の間にいる感
自由感覚
絵が描きやすい
文章が書きやすい
生きているという実感を感じやすい
無所属感
何者でもない者になれる
大きなテーマを考えやすい→「人間とは何か?」「命の意味とは?」「地球とは?」
世界把握
無力/無知感/不可能感
無知領域の瞬間的な拡大
部分的な機能不全になること
知らない場所に身を置く感覚
知らない町の知らない人々の表情、歩き方、話し方を見ることが好き
自分を知る
「推量」の数と量が急激に上がる
自分の判断のいい加減さを知ること
分の好みがダイレクトにわかる
自分のみで、すべてを見ることができるから
移動感覚
辿り着いた後よりも、途中の移動状態が好き
要約
要するにどういうことか。
できるだけ自分が腑に落ちる言い方で説明します。
そのあとに、わかりやすく。
つまり、
ぼくは「旅」に惹かれている。
それは以下の体験をもたらしてくれるから。
- 無所属感:個人と社会の対立構造からの離脱
- 自由感覚:帰属の消失のによる自己が立ち上がる感覚
- 無力/無知感/不可能感:無知領域の瞬間的な拡大と、それによる世界の再定義の感覚
- 自分を知る:「推量」の数と量が急激に上がるため
- 移動感覚:非固定状態への安心感
ストーリーにする。時間(記憶の編集機能)と空間(五感の総体)を加える
要約文は、分かりにくいかもしれません。
ここから、単純な「点としての理由」に、背景としての「空間と時間」を加えます。
そのためには
時間(記憶の編集機能)
空間(五感の総体)
が大前提の要素(地球的条件)として必要になってきます。
そして次の要素(人類世界的条件)として
意味(社会性)
価値(人間性)
が必要です。
つまり
時間(記憶の編集機能) > 意味(社会性)
空間(五感の総体) > 価値(人間性)
という関係です。
意味(社会性)と価値(人間性)を付与する
意味(社会性)
言い換えると「横軸」。
価値(人間性)
言い換えると「縦軸」。
ぼくに当てはめると、
意味:過適応・状況依存・恒常的非常事態・バーンアウト・自己疎外・不信・記憶消去・ディスカウント・言語障害
価値:書くこと・描くこと・容赦・信頼・再統合・意志・未来想起
意味は社会的な属性を表し、価値は個人の情熱を引き出す行為を指します。
ストーリーにする(未来の立場から意味と価値を付与する)
この工程がもっとも難しく感じます。
だからあえて、一言で言い切ってみる。
自分の未来の立場から。
- ぼくは〇〇だった。(過去)
- そして本当は○○を求めている。(未来)
- だからぼくは「旅」に惹かれ続けている。(現在)
というように。
結論
- ぼくはかつて、自分を低く見ていた。
- そして本当は「自由」と「自己信頼感」を求めている。
- だからぼくは「旅」に惹かれ続けている。
少なくとも今までは、旅にいる間だけは「自由」と「有力感という名の自己信頼」を感じることができたから。
これからの旅の意味
すると、おのずと次の設問が生まれます。
では、これからのぼくにとって旅の意味は変わってくるのでは?