百人一首の外国語翻訳2.春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山:持統天皇

原文

春すぎて
夏来にけらし
白妙の
衣ほすてふ
天の香具山

古語の意味

【夏来にけらし】
けらし:けるらし、がつづまった形
らし:推測


【白妙の】
白妙(しろたえ):コウゾなどの木の皮の繊維で織った真っ白な布。「衣」にかかる枕詞

【衣ほすてふ】
ほす:干す
てふ:といふがつづまった形

【天の香具山】
奈良県橿原市の山

現代日本語翻訳:案

a.
春が過ぎました。そして、夏がきたようです。
なぜなら、夏になると白い衣を干すと言われている天の香久山に、 真っ白い着物が干されている。

b.
春が過ぎました。
そして、夏が来たようです。
なぜなら真っ白な着物があの山に見えるから。
夏に白い服を干すと言われるその山に。

現代日本語翻訳:推敲

春が過ぎ、夏が来たようです。
あの山が、白く見えるから。
夏になると、人々はあの山に白い着物を干すのです。

英語翻訳

Spring has passed and summer seems to have arrived.
Because those mountains look white.
In the summer, people hang their white kimono on that mountain.

フランス語翻訳

Le printemps est passé et l’été semble être arrivé.
Parce que ces montagnes ont l’air blanches.
En été, les gens accrochent leur kimono blanc sur cette montagne.

スペイン語翻訳

La primavera ha pasado.
Y el verano parece llegar.
Porque el kimono blanco se está secando en esa montaña que se dice que seca la ropa blanca en verano.

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